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店舗TEL:0995-22-0828 (営業時間内受付)

No.1087 アルプスとオムレット

No.1087 アルプスとオムレット

こんにちは、鹿児島のスイーツショップ
新富大生堂、3代目トミーこと新富哲郎です。

 

ここ数年、恵方巻きならぬ恵方オムレットを作ってるわけですが

年末年始に販売したアルプスと節分に販売するオムレットについてちょっと詳しく書きますね

アルプス、オムレットの歴史

アルプス、オムレットは伊佐市でケーキといえばバタークリームが主流の頃
2代目である父(勝)がお菓子の講師から生クリームという
口溶けの良い、コクがありながらさっぱりしたクリームがあると知らされ
それに合わせて、教えてもらったのが卵黄たっぷりでとろけるようなスポンジの「アルプス」とバナナを挟みちょっともっちりとした口当たりの「オムレット」でした。

↑卵黄たっぷり厚焼きスポンジのアルプス

↑もっちりふわふわした生地にバナナの香りと食感が楽しめます。

アルプスとオムレット生地の違い


アルプスとオムレット、生地の違いは
アルプスは共立てと言って、ほぐした卵にお砂糖を加え
湯煎で30度ほどまで温度を上げてからミキサーで立ち上げ
立ち上がったところに振るった小麦粉を加え、最後にバターと牛乳を熱したものを加え
た生地を天板に取り分け焼き上げます。
一方、オムレットは卵黄と卵白を別々に泡立てる別立てという方法で
卵白はしっかり冷やして泡立てていき
泡立てた卵白に卵黄、振るった小麦と加え、手早く天板に絞り出し、焼き上げていきます。

この時に、生地がどんどん状態が悪くなっていくので
手早く絞るのが大事なんです!

ふっふっふっ
ここに熟練の技が光るわけです!と自分たちで言う(笑



それはさておき、オムレットの生地にバターなど入れないのは
入れればしっとり感や柔らかさはでますが
泡立てた卵白がしぼみやすくなるからなんです。


あっ、そうそう、
アルプスの生地、実は卵黄の量が全卵(卵黄も卵白も)の倍です
配合を数式にすると
卵黄:全卵=2:1です。
なんで、原価バリバリかかるわけです(汗
ですが、その配合によって独特のふんわり感がでるわけです。

ふんわりしっとり焼き上げるために

スポンジを焼き上げる時に大事なのは生地の状態はもちろん
焼成温度と時間ですね
目指すところは香ばしさとしっとり感のあるスポンジ
新富大生堂のオーブンは扉が重く機密性が高いオーブンとなっているので
焼成中の水分が抜けないので基本的にしっとりと焼き上がります。



更なるしっとり感を求め機械の力を借りる

更なるしっとり感を求め導入したのがブラストチラー

イタリア、イリノックス社のブラストチラーは世界で1番売れてるブラストチラーです。

画像はいちごロールの生地を冷ましているところ

 

機械の性能としては、焼けたスポンジやクッキー、プリンなど急速に冷ますです。
急速に冷ますことにより、次の作業に進むのが早くなる事はもちろんですが
プリンは冷めるまでに菌の繁殖しやすい温度帯を素早く抜け出すことができるので
衛生の面でも大きな役割があります。
スポンジなどは、普通に冷ますと熱とともに水分が蒸発するので、しっとり感が失われること、また蒸発する水分には香り成分も含まれているので、ブラストチラーで冷却することによりよりしっとり、風味よく仕上がるのです!


機械の力を借りると言っても

ただですね、いちごロールの生地を冷まして感じたのですが
いくらしっとり感を求めるとはいえ
一度、生地がしっかり冷めるまでブラストチラーに入れていたところ
水分が残りすぎて柔らかすぎる(汗

お客さんの中にはお家でスポンジを焼いて、パサパサになった方には
柔らかすぎて困るとは何事!と思われるかもしれませんが(笑

しっとり感に歯応えなどいろんなものが重なり合って味わいに変わるので柔らかすぎもダメなんです。

でもってですね
解決策としては入れる時間を短くする(笑

本来は、しっかり時間を入れることで、より作業性アップを狙いたいところですが
やっぱり味が大事なんで

さらに良いことには、前に書きました香ばしさもスポンジには必要
ブラストチラーが入る前は、焼き上がっているけれども焼き過ぎない
水分が残った状態でオーブンから出していましたが
今は、ちょっとしっかりめに焼き(と言ってもこの状態で水分が飛んでるとダメです)
香ばしさをプラスしてブラストチラーにイン!

これで、香ばしさとしっとり感がより両立されたスポンジになっているわけです!

 

アルプス、オムレットが限定販売のわけ

アルプスとオムレット、懐かしくおかげさまで、復活販売する多くのお客様からご注文をいただきます。

限定販売となっているのは、アルプス、オムレットはショーケースでスポンジが乾きやすいからなんです。

スポンジの美味しさはしっとり感に左右されるのですが
画像の通り、アルプス、オムレットはスポンジが出てる部分が多いので販売しているうちに乾燥が激しい(泣

そのため通常はラインナップとして出していないんです。

 

オムレット、恵方オムレットとして復活したのは

恵方オムレットとして復活したのは
元々、栗とか鹿子豆など入れたロールを恵方ロールとして作っていました。

これ、悪くなかったんですけど
価格的にも高くなってしまうし、本当に1本食べるのが大変(汗

恵方ロールどうしようかな〜となっていたところに
スタッフの「オムレットを恵方ロールとして販売したらどうですか?」という一言

「おお、いいかもね〜」と言うことで「恵方オムレット」として販売することになりました。

まぁ、スタッフがオムレットを食べたかったのだろうと思います。

 

いや〜当日いい状態のスポンジが焼けると嬉しい

 

今、そんな感じです!

 

 

恵方オムレットの販売日は

2月1日(土)と2日(日)の2日間

お電話からのご注文は0995-22-0828(おやつや)まで

Googleフォームからご予約もできるよう
1日2日と分けて作りました。
両日ご入用の方はお手数ですが両日とも記入ください

もちろん、お電話、店頭でも承っています。

2/1(土)ご予約フォーム

https://forms.gle/F7r7nQkVh58XJRr98

 

2/2(日)ご予約フォーム

https://forms.gle/fS9jpGFeKzpGFX7T8

 

★いちごの相場、サイズが不安定なため半割になる場合があります。あらかじめご理解ください。

 

 

 

 

「美味しい」のためにコツコツと!

店舗名:新富大生堂

書いた人:新富大生堂代表 パティシエ 和菓子職人

                   新富哲郎

住所 〒895-2512 鹿児島県伊佐市大口元町19-5

電話 📞0995-22-0828(オヤツヤ)

★営業時間

月〜土 9:30〜12:00 13:00〜18:00

日、祝 9:30〜12:00 13:00〜17:30

 

⭐️2月営業日程

16日(日)店休日

 

 

 

=新富大生堂から伊佐市の観光名所=

★曽木の滝まで車で約10分

★曽木発電所まで車で約13分

 

 

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