リンゴ農家さんに聞いてみた その2
こんにちは、鹿児島のスイーツショップ 新富大生堂、3代目 トミーこと 新富哲郎です。 アップルパイのリンゴを栽培してくださっている 青森県の岩渕農園、岩渕さんにインタヴューをしてお届けしていますが 前回は、継ぐのが嫌だったところから リンゴ作りの難しさと面白さ、スイッチが入った瞬間などのところまで 書き記しました! では、続きです!
岩渕さん「青森県はリンゴ作りが盛んで、リンゴ作りを推奨してるので、 公益財団法人『青森県りんご協会』というのがあって、そこに属していると 若手であれば3年間、リンゴ作りを協会が教えてくれて、 それこそ合宿をしたり、リンゴの歴史からいろいろなことを教えてくれたり 費用も半分は市町村が持ってくれたりするんですけど、私はそれに行けなかったんです」
トミー「ん?行かなかったんですか?行けなかったんですか?」
岩渕さん「行けなかったんです。私の街にはリンゴ農家がいないんです。 ウチは元々田んぼ農家で減反によってリンゴを作り始めたので、 周りにリンゴ農家がないため協会の支会が存在して無くって、行くことができなかったんです。 なので、そのYさんから学ぶしかなく、そのYさんにも師匠が山形にいらっしゃるので、 それこそ今も続いていますが、一緒に山形まで選定の勉強にいき、そこで 他の地域、長野や群馬のリンゴ農家さんとも一緒に学んでいるということをやってますね 剪定だけのために」
りんごの出来を左右する順番は
トミー「では、やっぱり地域差とか土壌、気候の違いとかもありますが 技術でかなり左右されるんですか?」
岩渕さん「そうですね、土壌の問題、山手なのか平場なのかとか色々ありますが」 トミー「では、やっぱりリンゴ作りを左右するのは剪定?」
岩渕さん「剪定・・・ですね」
トミー「では、リンゴ作りで大事な順番とかあるとすればどうなりますか」
岩渕さん「1に剪定ですね、剪定によってりんごの良し悪しが7割、決まってしまいますね」
トミー「え〜7割、後の3割はなんですか?」
岩渕さん「後の3割は摘果ですね、どのリンゴを成らせるか」
トミー「2割が摘果で、後1割が何かではなく3割摘果なんですか」
岩渕さん「3割ですね、要はどのリンゴを残すか、どこにならすか、どのリンゴを摘みとるか?」
トミー「摘果ってことは、つまり、抜くことによって、どれを生かすか」
岩渕さん「そうなんですよ、で、一個のリンゴを仕上げるために摘果で落とすリンゴは・・・ どれくらいあんのかな? 多分30とか40とか」
トミー「1個のために、え〜30とか40ってことは 送られてくる1箱に15個ぐらい入ってるとすると450〜500.600ぐらいのリンゴが・・・ その落ちたというか摘んだリンゴというのは肥料になるんですか?」
岩渕さん「そうですね、そのまま落とすので、そうなってると思います。 時期によっては、ちっちゃいリンゴとかもありますけど、 夏ぐらいになるとおっきなリンゴも出てくるんでそうですね」
トミー「摘果自体もすごく手がかかるんじゃないですか? 勝手にに落ちてしまうわけではなく 、全体に木を見て、この実をならすために、これは落とそうとか選びながら」
岩渕さん「こことここに成らせようと、で、摘果をしないともう、 数珠なりなんですよ、ちっちゃいのから、 で次の年、もう花を咲かせないぐらい弱っちゃって」
トミー「実に栄養を取られちゃうっていうか」
岩渕さん「そうなんですよ、なんで、その木に適正な数のリンゴを成らせるという」
トミー「え〜、では一回弱っちゃった木っていうのはもうダメなんですか?」
岩渕さん「そうですね〜時間がかかりますね〜 じゃあ初めから強めに剪定してという考えもあるかと思いますが、 それだとリンゴが美味しくなくなるっていう
剪定でやることが 適正なりんごの木に育ててやるっていうことなんです。
樹勢が強い木は、木としてはいいんですけど、強すぎると大きなリンゴがなって味も大味なんです。 で、樹勢が弱い木だと真っ赤なリンゴがなるんです。 ただ実は大きくならないし むしろ、これだけ弱ってると来年大丈夫かなって心配になるんです。 なので今年もしっかりと美味しいリンゴが取れて、 尚且つ来年もいい状態を作りたいがために剪定するんです。」
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と、本日はここまで いや〜剪定7割、摘果3割 立派な木がいいかと思えば味が大味 手が入らなければ弱ってしまう なんでも、適正というのがあるんだな そのために、色々と努力をされてるんだなぁと 改めて思いました! 続きはまた! 今、そんな感じです!
その3はこちら→その3